まだ見ぬ君に会う(2005)~オオイチモンジ
2005年夏の思い出。
アサギマダラのデジカメ撮影に気をよくしたので、蝶の撮影を始めることにしました。
どうせ撮影するなら、まだ見たことのない蝶を…、ということで候補は2つ、ウスバキチョウかオオイチモンジ、どこに行けば会えるのかもわからないので、ネットで調べました。
結局、時期もちょうどよく、場所も上高地と比較的行き易いということでオオイチを追うことにしました。
出発は2005/7/17で一泊の旅。
新島々から上高地へのバスは、土砂崩れのため沢渡から白骨温泉方面を迂回したのですが、渋滞に巻き込まれ、移動だけで少々つかれました。
上高地に到着すると少々曇っているものの見事な景色。山は眼前に迫り、梓川は真っ青です。
河童橋付近で早速蝶を見つけました。ヒョウモンの仲間です。ウラギンヒョウモンです。ウラギンもずいぶん久しぶりです。(以下Coolpix 5700で撮影)
今日は徳沢付近まで足を伸ばし、明神に戻って宿泊予定、とにかく先を急ぎつつも気になるものをパチパチと撮影します。
少々ボロのサカハチチョウです。7月後半ですが春型です。さすがに高地ですね。
樹林を抜け砂地へ差し掛かると、複数の蝶が砂の上で何かを吸っています。(その後、上高地はたびたび訪れていますが、砂地に様々な種類の蝶が吸水(吸汁)する姿をよく見かけます。)
コムラサキとヤマキマダラヒカゲ、あとコチャバネセセリかな。このヤマキマダラヒカゲの個体は素人の私にはサトキマダラヒカゲと判別しにくいのですが…、一応上高地では基本的にヤマキマダラヒカゲのみとの情報を信用しました。
明神を過ぎると再び樹林帯です。林床には様々な野草を見ることができます。このとき気になったのがこれ、メギ科のサンカヨウです。5月には白く可憐なはなを咲かせます。
途中、何かの蛹を見つけました。はっきりは分かりませんが、コヒオドシでしょうか?
カラマツソウ(キンポウゲ科)には沢山のクビナガムシが集まってきます。
徳沢付近では、何種類かの蝶が舞っています。
クジャクチョウ。寒冷地や深山では珍しい種ではありませんが、赤色が鮮やかで孔雀模様の美しい華やかな蝶です。
出会いはあっけないものです。いました。歩道脇にオオイチモンジです。シックな黒地に白のライン、後翅に並ぶ赤の斑紋と青みがかったラインがとても上品な美しさをもつ蝶です。
「追い求めた蝶に会う」満足感は、この後蝶を追うきっかけとなるには十分な体験でした。
日もやや傾き始めたのでこの日は明神に戻ることにしました。戻る途中に野生のニホンサルに出会いました。木の上で食べ物を探しているようです。
このようなサルを眺めるのは楽しいのですが、実はこの数年、上高地はサルの出没が増えてかなり問題になっています。
サルを眺めていたら、目の前の木にルリタテハが止まったのでパチリ。
この日は明神に戻って、一日を終えました。
翌日、日の出前に、宿の近所をお散歩。
川向こうの明神池に向かいました。明神池はもやがかかってなんか神秘的です。
池を覗き込むと、結構な数のイワナが泳いでいます。
朝もやの明神池の日の出です。神秘的な景色の中で、クモの巣も美しく輝きます。
宿に戻り、朝食を終え、本日もオオイチモンジに会うべく、徳沢方面に向かいました。
徳沢と梓川の出会いの付近からは、前穂高岳の荒々しい姿が臨めます。
徳沢のキャンプ場周辺は、木漏れ日、草花のきれいな場所です。
ヤマオダマキが咲いており、マルハナバチが蜜を求めてもぐりこんでいます。
この日はタイムリミットまで、この付近で蝶を探そうということにしました。
まず梓川の河原で出会ったのが、クロヒカゲ。
本当によい天気です。新村橋まで足を伸ばしました。
新村橋から前穂高岳、奥又白谷方面を臨む。
徳沢付近のヤナギに、オオイチがやってきました。
梓川の河原には沢山の蝶が姿を見せます。
コムラサキ。角度によって様々な色を見せます。
オオイチモンジは、しきりに砂から何かをすっています。
表もきれいな蝶ですが、裏は裏で黄褐色に白のくっきりとしたライン、青みが買った灰色の縁取り、これもまた美しいです。
この場所、本当ににぎやかで、沢山のコムラサキやヤマキマダラヒカゲ、コチャバネセセリがいて、その中に1頭のオオイチモンジが。この集団の中にいて一回り大きい姿が見事です。
オオイチとコムとヤマキマダラが場所の取り合いをしています。オオイチはコムやヤマキマダラが邪魔をすると大きな翅を一瞬広げ、追い払おうとします。
そろそろ帰りです。
クルマユリに小さなアブが止まっています。アブの名前は分からない上、シルエットになってしまっていて種類は調べられません。でもヒラタアブの仲間でしょうか。
上高地には沢山の鳥たちもいます。鳥はしっかりした望遠がないと撮影が難しいです。
なんとか写せたのはアオジ(?)。
いよいよ帰りの時間です。バスに乗り込んだら空に不思議な虹がかかっていました。
アサギマダラのデジカメ撮影に気をよくしたので、蝶の撮影を始めることにしました。
どうせ撮影するなら、まだ見たことのない蝶を…、ということで候補は2つ、ウスバキチョウかオオイチモンジ、どこに行けば会えるのかもわからないので、ネットで調べました。
結局、時期もちょうどよく、場所も上高地と比較的行き易いということでオオイチを追うことにしました。
出発は2005/7/17で一泊の旅。
新島々から上高地へのバスは、土砂崩れのため沢渡から白骨温泉方面を迂回したのですが、渋滞に巻き込まれ、移動だけで少々つかれました。
上高地に到着すると少々曇っているものの見事な景色。山は眼前に迫り、梓川は真っ青です。
河童橋付近で早速蝶を見つけました。ヒョウモンの仲間です。ウラギンヒョウモンです。ウラギンもずいぶん久しぶりです。(以下Coolpix 5700で撮影)
今日は徳沢付近まで足を伸ばし、明神に戻って宿泊予定、とにかく先を急ぎつつも気になるものをパチパチと撮影します。
少々ボロのサカハチチョウです。7月後半ですが春型です。さすがに高地ですね。
樹林を抜け砂地へ差し掛かると、複数の蝶が砂の上で何かを吸っています。(その後、上高地はたびたび訪れていますが、砂地に様々な種類の蝶が吸水(吸汁)する姿をよく見かけます。)
コムラサキとヤマキマダラヒカゲ、あとコチャバネセセリかな。このヤマキマダラヒカゲの個体は素人の私にはサトキマダラヒカゲと判別しにくいのですが…、一応上高地では基本的にヤマキマダラヒカゲのみとの情報を信用しました。
明神を過ぎると再び樹林帯です。林床には様々な野草を見ることができます。このとき気になったのがこれ、メギ科のサンカヨウです。5月には白く可憐なはなを咲かせます。
途中、何かの蛹を見つけました。はっきりは分かりませんが、コヒオドシでしょうか?
カラマツソウ(キンポウゲ科)には沢山のクビナガムシが集まってきます。
徳沢付近では、何種類かの蝶が舞っています。
クジャクチョウ。寒冷地や深山では珍しい種ではありませんが、赤色が鮮やかで孔雀模様の美しい華やかな蝶です。
出会いはあっけないものです。いました。歩道脇にオオイチモンジです。シックな黒地に白のライン、後翅に並ぶ赤の斑紋と青みがかったラインがとても上品な美しさをもつ蝶です。
「追い求めた蝶に会う」満足感は、この後蝶を追うきっかけとなるには十分な体験でした。
日もやや傾き始めたのでこの日は明神に戻ることにしました。戻る途中に野生のニホンサルに出会いました。木の上で食べ物を探しているようです。
このようなサルを眺めるのは楽しいのですが、実はこの数年、上高地はサルの出没が増えてかなり問題になっています。
サルを眺めていたら、目の前の木にルリタテハが止まったのでパチリ。
この日は明神に戻って、一日を終えました。
翌日、日の出前に、宿の近所をお散歩。
川向こうの明神池に向かいました。明神池はもやがかかってなんか神秘的です。
池を覗き込むと、結構な数のイワナが泳いでいます。
朝もやの明神池の日の出です。神秘的な景色の中で、クモの巣も美しく輝きます。
宿に戻り、朝食を終え、本日もオオイチモンジに会うべく、徳沢方面に向かいました。
徳沢と梓川の出会いの付近からは、前穂高岳の荒々しい姿が臨めます。
徳沢のキャンプ場周辺は、木漏れ日、草花のきれいな場所です。
ヤマオダマキが咲いており、マルハナバチが蜜を求めてもぐりこんでいます。
この日はタイムリミットまで、この付近で蝶を探そうということにしました。
まず梓川の河原で出会ったのが、クロヒカゲ。
本当によい天気です。新村橋まで足を伸ばしました。
新村橋から前穂高岳、奥又白谷方面を臨む。
徳沢付近のヤナギに、オオイチがやってきました。
梓川の河原には沢山の蝶が姿を見せます。
コムラサキ。角度によって様々な色を見せます。
オオイチモンジは、しきりに砂から何かをすっています。
表もきれいな蝶ですが、裏は裏で黄褐色に白のくっきりとしたライン、青みが買った灰色の縁取り、これもまた美しいです。
この場所、本当ににぎやかで、沢山のコムラサキやヤマキマダラヒカゲ、コチャバネセセリがいて、その中に1頭のオオイチモンジが。この集団の中にいて一回り大きい姿が見事です。
オオイチとコムとヤマキマダラが場所の取り合いをしています。オオイチはコムやヤマキマダラが邪魔をすると大きな翅を一瞬広げ、追い払おうとします。
そろそろ帰りです。
クルマユリに小さなアブが止まっています。アブの名前は分からない上、シルエットになってしまっていて種類は調べられません。でもヒラタアブの仲間でしょうか。
上高地には沢山の鳥たちもいます。鳥はしっかりした望遠がないと撮影が難しいです。
なんとか写せたのはアオジ(?)。
いよいよ帰りの時間です。バスに乗り込んだら空に不思議な虹がかかっていました。
by emu_nijuuhachi
| 2010-06-24 02:26
| 蝶
|
Comments(0)
10年前に始めた、デジカメ片手にハイキングやお散歩。撮りためた画像を紹介しながら当時を振り返ったり、最近公園や里、山で出会った蝶や花、その他の生き物等について日記風に紹介していきます。
by emu_nijuuhachi
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