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白馬の春の妖精最終日

この日の朝も快晴だった。
前日までに念願のイエローバンドも見られたし、せっかくなので山の眺望を楽しむことにした。
八方スキー場のゴンドラとリフトを乗り継ぎ、八方池山荘前に到着。第一ケルン側は立ち入り禁止になっていた。
尾根筋をずっと目で追うと、斜面には雪は着いているものの、尾根は全く雪がなく登山道が露になっている。安全に行けるところまで行うことにした。
登山道はとけ残った雪は少しあるものの快適に上に続いていた。石神井ケルンあたりまではほとんど雪を踏むことはなかった。

爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳(石神井ケルン付近より)
白馬の春の妖精最終日_d0176157_7561038.jpg


トイレ小屋から八方ケルンまでの200mほどは唯一とも言っていい雪渓歩き。ただし、ほとんど平らで、ケルン直下の斜面も広くて緩やかだ。その上に進んでも若干雪が残ってはいるものの登山道は夏登山と変わらない。(風は結構強いので服装はそれなりの防寒対策が必要です。)
八方池ケルンに到着した。近くに木道が見える。池の周りについている木道だ。池は完全に雪の下。池に移る山の景色は見ることはできなかった。

八方池の向こうに見える白馬岳
白馬の春の妖精最終日_d0176157_833488.jpg

登山道の先を見るとしばらくはここまでと同じような状態の道が続いている。ただし、その先は雪に覆われている。さらに先をみると、丸山手前の急斜面を人が登ってゆく姿が見えている。今回の装備ではそろそろ潮時だ。今来た道を引き返した。

麓に着いたがまだ午前中。帰宅の高速バスまではまだかなり時間がある。五竜スキー場に移動して、またまた蝶観察をすることにした。

五竜スキー場。以前来たときはヒメギフチョウばかりだった。
今回の旅行では、まだヒメギフチョウを見ていない。ゲレンデ脇のカタクリが密生せいている場所でさっそく蝶がとまった。見てみると、ギフチョウだった。

ギフチョウ
白馬の春の妖精最終日_d0176157_7562517.jpg

白馬の春の妖精最終日_d0176157_7563384.jpg


神城まで別荘地の間を抜けて歩いた。ヒメギフチョウは確かにいたがシャッターチャンスには恵まれず、結局今回はギフチョウのみとなった。
# by emu_nijuuhachi | 2013-05-06 21:55 | | Comments(6)

白馬の春の妖精2日目~イエローバンド初見

白馬の2日目は昨年お世話になったプチホテルでスタート。
朝起きたら雲一つない快晴だった。このプチホテル、西側は田んぼで山からも少し距離が離れているので、景色は最高にいい。鹿島槍ヶ岳の北峰、五竜岳、唐松岳、白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳が一望できる。

白馬三山と今回の宿
白馬の春の妖精2日目~イエローバンド初見_d0176157_7412399.jpg

桜の花がまだ残るこの時期、早朝の気温は低い。霜が降りていた。


白馬の春の妖精2日目~イエローバンド初見_d0176157_7464887.jpg

今日は天気が最高だ。ゴンドラ、リフトで上に登って景色を楽しむか、蝶の観察に行くか迷ったが、午後まで時間が使える最後のチャンスなので今回は蝶撮影とした。
朝食をとり、前日お会いした方に教えていただいた今まで行ったことのないポイントへ徒歩で移動。
途中、とても気持ちの良い景色を眺めた。

菜の花と白馬岳
白馬の春の妖精2日目~イエローバンド初見_d0176157_747214.jpg

コブシの花と五竜岳
白馬の春の妖精2日目~イエローバンド初見_d0176157_747994.jpg


ポイントに着くと既に4名ほど、撮影の準備をされている方(中には私でも知っている著名な写真家の方も)がすでにおられた。ここは知られたポイントらしい。
見てみると確かに結構飛んでいる。しかし今日は気温が高いのかあまり止まらない。花も少ないポイントなので、ノーマルなギフチョウはあまり追わず、イエローバンドを探すことにした。
あった人に聞いたのだが、いろいろ噂はあるが白馬ではほとんど地域差はなくイエローバンドは同じような確立で発生するのだそうだ。
たまに葉っぱや地面や僅かばかりのスミレに訪れるギフチョウにレンズを向けるが、ノーマルばかり。
そんな中、笹の葉に止まった一頭をよくよく見ると、尾状突起の先まで黄色で縁取られた個体が。これが初めて見るイエローバンドだった。翅を広げてほしかったが、残念ながらすぐに飛び去ってしまった。

ギフチョウ(イエローバンド)
白馬の春の妖精2日目~イエローバンド初見_d0176157_7472140.jpg

その後もだいぶ粘ったが、ギフチョウが止まってくれないため、イエローバンドはおろか、ノーマルなギフチョウすらなかなか撮影できないありさまだった。

いつものポイントへ移動することにした。こちらではイエローバンドを見たことはないが、カタクリとともに写真が撮れるのはこの場所の魅力だ。
ポイントに到着すると既に撮影しておられる方が一人いらっしゃったので、少々離れた場所で撮影ることにした。移動して1個体目が自分の近くを通ったので飛んでいる姿を連写。さらに近くのカタクリで吸密を始めたので見てみると、これがイエローバンドだった。裏面の写真を撮ったのち、じわじわ場所を移動して表も撮影。本当にラッキーだった。残念ながら飛翔はピントはあってなかったが、一応証拠写真としよう。

ギフチョウ(イエローバンド)の飛翔
白馬の春の妖精2日目~イエローバンド初見_d0176157_7472843.jpg

ギフチョウ(イエローバンド)
白馬の春の妖精2日目~イエローバンド初見_d0176157_748344.jpg

白馬の春の妖精2日目~イエローバンド初見_d0176157_7481770.jpg

その後もしばらくギフチョウが吸密するのを待ったが、ほとんどそのような場面に出会うことはなく、午後、白馬八方の町を散策することにした。

薬師堂の横の桜の古木(エドヒガン)にはまだ花が残っていた。樹齢は約300年だそうだ。

薬師堂のエドヒガン
白馬の春の妖精2日目~イエローバンド初見_d0176157_7482816.jpg


さらに近くのギャラリーで写真の個展を見て、ちょっと遅い昼食ととり、そのまま宿へ。

夕食、宿のレストランの窓から眺める山の景色がだんだん黄昏てゆくのが美しい。夕食をさっさと済ませ、カメラを持って表へ。この時間になっても雲一つない晴天だった。

黄昏時の白馬三山
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黄昏時の五竜岳
白馬の春の妖精2日目~イエローバンド初見_d0176157_811160.jpg

# by emu_nijuuhachi | 2013-05-05 19:19 | | Comments(2)

白馬の春の妖精1日目

4泊5日の北信旅行。最初は野尻湖、斑尾高原近くのリゾートホテルでのんびり、贅沢。
2日目は北信在住の友人と昼食を頂き、お土産を購入し、信越線で長野へ移動、そこからバスで白馬へ。
すでに16時30分ころで、この日はそのままペンション泊。翌朝は、前年ギフチョウを撮影したポイントへ移動。みそら野の端から端への移動で徒歩では結構遠い。
カタクリが密集して咲いているこのポイント、散歩の人が近くを通るもののとても静かだ。
この日は気温が低く、個体数は少ない。2頭程度の個体がかわるがわる訪れるような感じだ。
ギフチョウの翅の状態は綺麗だ。カタクリも綺麗な状態だった。

ギフチョウ
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白馬の春の妖精1日目_d0176157_0274014.jpg

白馬の春の妖精1日目_d0176157_0412050.jpg

白馬の春の妖精1日目_d0176157_028626.jpg


イエローバンドは期待したが出会えずじまい。
# by emu_nijuuhachi | 2013-05-04 22:25 | | Comments(0)

2013GW前半の最後は裏高尾で

裏高尾は、自分にとって蝶も花も見ていて楽しいし、高尾周辺の山々への登山道もついていて飽きない場所だ。
今年は3月下旬以降、気温が高い日が多く、いろいろな花の開花が早い。例年ならば5/5以降に見に行くカヤランももしかしたら早いかもしれない、今回の動機はそこにあった。カヤランは杉の枝などに着生するランの仲間で、1センチにも満たない小さな黄色い花をつける。裏高尾で林道に入ると、頭上の杉などに着生するのを見つけることができる。
昼に林道近くのバス停に到着。林道近くの民家のお庭を見ると、エビネ、そしてクマガイソウが花盛りだった。
この民家は、地元にもともと咲いていた野草を庭で大切に保護、繁殖させている。季節季節の花がきれいだ。
クマガイソウは高尾山では絶滅したそうだ。エビネは植栽か自生かは分からないが見られる場所が僅かに残っている。

クマガイソウ
2013GW前半の最後は裏高尾で_d0176157_2159768.jpg

エビネ
2013GW前半の最後は裏高尾で_d0176157_21592065.jpg


林道を上を見上げながら進む。杉の枝に黄色いものが見えるかどうか注意深く探す。
杉の枝に引っかかっている枯葉の間に、小さい黄色の塊が見えた。さっそく30倍のフィールドスコープ(野鳥観察などに使う望遠鏡)を取り出して覗いてみる。しっかりランの姿が目に入った。
さて、カメラと三脚を取り出そう・・・、あ・・・・三脚忘れた。これはショックだ。フィールドスコープは30倍、カメラは35mm換算で105mの焦点距離。合わせると焦点距離は3000mmにもなる。重量はフィールドスコープだけで1kg以上だ。手振れなしで撮影できるのだろうか?絶望的だ。
仕方ないので、シャッタースピード1/125秒でf4.5での撮影。自分のカメラではノイズだらけにはなるがISO1600で撮影することにした。
それにしても3000mmの焦点距離は厳しい、方向が定まらない。フォーカスもあっているのか分からない。沢山写してなんとか、枠を捕らえたものが中にあったので一応アップしておく。三脚があれば、もっとシャッタースピード落とせたのに…。ちなみに、下の写真トリミング(被写体部分を切り抜くこと)なしだ。我ながらよく取れたなと感心してしまう。

カヤラン
2013GW前半の最後は裏高尾で_d0176157_21592945.jpg


ちなみに、Canon EOS 6D(フルサイズ35mm センサ)を使い、300mmで撮影すると下のような写真になる。これもトリミングなし。

カヤラン
2013GW前半の最後は裏高尾で_d0176157_22041100.jpg


さらに上の写真をトリミングすると。。。なんだ、意外と見れるな。さすが最近のデジカメの能力は高いな。
1cmに満たない花とはいえ、立派にランの姿をしている。登山している人の目にはほとんど触れることはない花だが、美しさを立派に主張した花だ。
2013GW前半の最後は裏高尾で_d0176157_2204967.jpg


ランのほかにもタチツボスミレやシャガ、ラショウモンカズラなども咲いている。春とはいっても初夏の雰囲気も漂ってきている。

ラショウモンカズラ
2013GW前半の最後は裏高尾で_d0176157_2205822.jpg


日が傾き始め、バス停に戻ったが次のバスまで50分も待たねばならなかった。せっかくなので途中まで歩いて帰ることにした。
途中、庭木にあまりにも立派なオオデマリの木が沢山の花を咲かせていたので記念に撮影した。

オオデマリ
2013GW前半の最後は裏高尾で_d0176157_22562875.jpg


帰りは通り沿いの豆腐屋で、買い物をして、途中でバスにのり帰宅の途についた。
# by emu_nijuuhachi | 2013-04-30 21:58 | 野草 | Comments(3)

野川沿いの春の蝶~ギンイチモンジセセリは目撃するも・・・

野川沿いの春の蝶というと自分の中ではギンイチモンジセセリが頭に浮かぶ。しかし、ここ2年ほどなかなか目撃できずにいる。そろそろ、春型シーズンも終わりが近い。
ギンイチモンジセセリは春型と夏型では色が大きく違う。夏型に比べ春型は一文字が白くくっきり表れる。実は27日も歩いたが結局目撃できずにいた。ススキ原をうろうろと歩くと、意外と多く見られたのがミヤマチャバネセセリだ。ギンイチモンジセセリとは生息環境が一致する。

ミヤマチャバネセセリ
野川沿いの春の蝶~ギンイチモンジセセリは目撃するも・・・_d0176157_21195023.jpg


他にはモンキチョウ、キタキチョウ、ウラナミヒメジャノメ、キタテハ、ヤマトシジミ、ベニシジミ、イチモンジセセリなどなど、そこそこの種類の蝶はいるのだが、なかかなギンイチモンジセセリがいない。

ベニシジミ
野川沿いの春の蝶~ギンイチモンジセセリは目撃するも・・・_d0176157_211945100.jpg


うろうろ歩いているうち、やっと目の前に、小さく黒くひらめく影が目に入った。花に止まった姿をみると、やはりギンイチモンジセセリだった。あわててカメラを出しているうち、次の花へ、さらに枯草に止まったかと思うと、藪の中へ、結局姿を見失った。そのまま、2度と姿を見ることはなかった。残念…。
一応、3年前に同じ場所で撮影したギンイチモンジセセリをアップしておこう。
野川沿いの春の蝶~ギンイチモンジセセリは目撃するも・・・_d0176157_21195433.jpg

# by emu_nijuuhachi | 2013-04-29 21:13 | | Comments(0)


10年前に始めた、デジカメ片手にハイキングやお散歩。撮りためた画像を紹介しながら当時を振り返ったり、最近公園や里、山で出会った蝶や花、その他の生き物等について日記風に紹介していきます。


by emu_nijuuhachi

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